ベースの魔術師、ロンカーターに出会ったのが今からちょうど20年なの。
今回のアルバムはロンに身を委ねて歌ってるの。どうかしら?
JAZZを愛する全ての人に、そして貴方を魅惑の時間へ誘います。
風が強い夜、『Lʼamour』グラスを片手に聴いて、、、

1.「I Fall In Love Too Easily」

初めて貴方に逢った時、
まっすぐな瞳から
上品なエロスの香りがしたの。
翌朝、貴方から連絡をいただいたのは、
本当に驚いたわ。
こんなに簡単に恋に落ちたのは貴方だけ。
とろけるような肌触り、濃密な時間ね。
チェットベイカーの、せつなく囁くように歌うわ。

2.「How Insensitive」

凍るように寒い夜だったわね。
美食と美酒に酔いしれていた時、
一度だけ貴方の前で涙してしまった。
『どうして泣くの?』と尋ねる貴方。
私は強い女性ではないのよ。
貴方って私の気持ちがわからないのね。
1958年のボルドーのワイン、
プレゼントの腕時計だけが
私たちの会話を耳にしたわね。
アコースティックギターが胸にしみるわ。

3.「When A Man Loves A Woman」

海の向こうから
『いつも守って祈ってくださって心から感謝している』
なんて、嬉しい、、、
でもそれはね、私のほうよ。
魂の奥にあった真実の愛を教えてくれたのも
貴方よ。
幾多の伝説を築いている
貴方のそばにいられるだけで幸せを感じています。
希代の名曲『男が女を愛する時』映画より〜

4.「Don't It Make My Brown Eyes Blue」

嘘と秘密、どちらが罪なのかしら?
昔、彼女とつきあっていたのは聞いたわ。
貴方って本当に嘘をつかないのね。
傷つくこともあったけど、
今は、
そんな貴方だから信頼できるの。
一緒にドラマチックな人生にしましょう。
私は、もう瞳を悲しみでブルーにすることはないわ。

5.「Close To You」

『大人の魅力、深い感情の琴線に触れ、
ここではないどこかに連れていってもらったよ。』
本当?
今と昔が交差する繊細なピアノに
真摯なベースのサウンド。
ゆったりとした時の流れの中で歌っているの。
あなたの傍に永遠にいること神様に誓うわ、、、

6.「A Song For You」

一度歌うのことをやめようと思ったときに
貴方からの言葉で励まされたの。
無邪気な子供のような目で
私を見つめないで、、、
ロンのベースソロ、
99年の生まれたシャトー・オー・ブリオンが
とてもあうわね。
貴方にささげて歌うわ、、、、、

7.「If You Love Me, Really Love Me」

お洒落が似合う大人の街は
パリと教えてくれたのは貴方。
いつか貴方とパリの夜を彷徨ってみたいわ。
物憂げで、せつない魅力が漂うレトロ店で
シャンパンでもどうかしら?
1950年リリース
エディットピアフの名曲を、、、

8.「I've Never Been In Love Before」

真の美しさをもっている貴方に出逢い、
私は『愛』という言葉を知ったわ。
貴方との夢の時間は決して裏切らない。
離れていても魂ではつながっているから、、、
美と輝きを呼び覚ます、ブエノスアイレスより
愛をこめて。

9.「Lately」

自由に歳をとる貴方、
たまに見せる
静かで謎めいた表情に惹かれるわ。
甘い幻想の薫りがする写真を
お互いに撮影した後、
貴方の寝息を耳にできるって
至福の時間。
この曲の歌詞、悩んだ時は
何百年も前のようだわ、、、
貴方が目覚める前にそっと扉をあけるわ、、、
スティービーワンダーの名曲を雨の夜に。

10.「Can't Help Falling In Love」

車から流れるエルビスのこの曲を耳にし、
一日の疲れを癒してるのかしら?
ずいぶん貴方の甘い歌声を
きいてないわね。
心に滋養、右脳に刺激をもとめて
香港にきているのよ。
今度、エルビスのこの曲歌ってくださる?

11. 「Ave Maria」

彼女の足跡を辿る旅をしたの。
それは綺麗でもあり残酷でもあったわ。
ただ一つわかったことは、
彼女は『愛』に生きた女性だったということ。
愛のない人生なんて悲劇。
優しい人は強い、、、
私は貴方の女神でいることを約束します。
ロンのベースに身を任せて、、、、、
All Written by Hikari Aoki