静かで謎めいた表情に惹かれて、誘惑の扉が開いたのは何年前だったかしら?
窓の外は浄められた雨、今夜はボーヌロマネを口にしながら聴くわ……。
Otokouta... Midnight in the Rain

1.「FOREVER MINE」

貴方の愛するハワイに
やっと一緒に来れて嬉しい。
ずっとずっと、願ってたのよ…
貴方の言ったとおり、青く神々しい海に
神様の使いウミガメくんがいるのね。
「悲しみを強さに変えるんだよ」
と教えてくれたのは貴方。
貴方が描いたグラスで
1995年のクリスタルをいただきましょうか!
外は絹の雨、魅惑の夜に
永遠に貴方といることを誓うわ。

2.「「いちご白書」をもう一度」

瞳が凍りつきそうな12月の蒼い雨の夜。
ヘルシンキ市街が一望できる
眺めのいいBarで貴方を想っているの!
覚えてるかしら?あの日のことを…
もう一杯、ウォッカをいただいて
今夜は貴方を想いながら
シルクのシーツに包まれて眠るわね…
ウオタ! おやすみなさい。

3.「月に濡れたふたり」

ショパンが生まれたワルシャワから
18時の飛行機に乗って雨のクラクフの街へ。
中世の面影を残す旧市街地、窓からの灯りが揺れるBarへ。
気品あるギターの音色に、胸が痛むわ!
貴方の優しい唇を感じながら
ボヘミアグラスでスピリタスを一杯いただくわね。
“コーハン チェン”
永遠に愛してるわ。

4.「さよならいとしの Baby Blues」

透明感のある雨に
ボンネットが輝いてるわ!
新しい車にかえたのね!
グリーンを選ぶなんて
貴方らしいわね。
レンガ色のブリッジを渡って
丘の上のノスタルジックなBarまで走りましょうよ。
サンフランシスコが目覚めるまで、
朝まで、ミステリアスなカルバドスを飲みたいわ…

5.「接吻」

アッパーハウスホテルの
窓から見えるヴィクトリアハーバー。
濡れて輝いているわ。
今夜は貴方のギャラリーに行ったのよ…
ある種の郷愁を誘う一枚に
感動したわ…
シャトーペトリュスの赤をいただきなら
香港の光の雨に誓うわ。
いつも無限大の包容力で貴方といることを。

6.「横浜ホンキートング・ブルース」

シンガポールエアラインに乗って久しぶりに来たわ…
ザ ・フラートンホテルのBar。
夜更けまで食べ喋る人のざわめき、
空気そのものが
心身を癒してくれる雨のシンガポール…
今夜は貴方の頬の香りを思い出してるのよ…
マティーニを一杯いただけるかしら?

7.「もう一度」

雨のノルウェー海
懐かしく感じるのは何故かしら?
貴方と初めて過ごした夜も確か、
雨だったわよね。
オスロの街、レトロなBarのドアを開けると
タイムスリップした感覚を覚えるわ。
バウハウス流チョコをいただきながら
気品あるグラスで、ムルソーをいただくわ…
貴方の神々しい背中を感じながら。

8.「雨に泣いてる」

ヒースロー空港からタクシーをとばしてるの。
雨の夜バーモンジーストリート
どこからか聴こえてくる
時空を超えるベースとサックスの音色。
あと少し待って…
テムズ川の光が私の胸をときめかせるわ。
ビクトリア様式の建物が貴方との恋の歴史をみてるわね。
「お待たせ」
スコッチのグラスを持つ貴方。
眠らないロンドンの夜に乾杯ね!
愛してるわ…

9.「君をのせて」

「愛してない人間と旅に出ては行けない」
と言ったのはヘミングウェイね…
だから貴方とハバナに来たのよ。
ここは、歴史を彩ってきた名門ホテルのBar。
あら、貴方…葉巻?
私は迷わずダイキリをいただくわ。
愛に満ちた雨が、カリブ海を染めていく…
今夜は強く抱きしめて…!

10.「New York State of Mind」

さまざまな素材が織り成す
グレーのスーツに身を包み
優しい目で私を見つめないで…よ。
赤ワインより貴方に酔ってしまうから…
貴方をひとり占めする贅沢な雨の零時過ぎ。
えっ、この曲を歌うの?
ニューヨークに住んでいる貴方が歌うと
胸にくるわ…
ブエノスアイレスの飛行機まで
まだ時間はあるわ…
はい、貴方があけて
1995年のムートンロートシルトを。

11. 「時間よ止まれ」

シチリア島のホテルに
貴方と来れたなんて、幸せだわ。
私がプレゼントした “トムのブルーのセーター”
優雅な香り。本当に似合ってるわ…
貴方って、大人の紳士な男性ね。
エトナ山を歴史を刻んだ雨が
音をたてずに包んでるわね。
蝋燭の炎がなくなるまで
ベッドで美酒
マルサラワインを飲みましょう…
時間よ止まって。