今年、青い冬の夜に、あるライブ会場でふとOtokoの歌を歌いたくなったの。
会場内の時計が一瞬止まったのを肌で感じた。
「巡り逢う時間」
今回のアルバムはエッジのきいた洒落男達の名曲ばかり。
Otokoutaのアルバムをそっと古いスーツケースにしのばせて旅に出かけたいと思います。
1.「悲しい色やね」
関西空港からフランクフルト経由で
第56 回ヴェネチアビエンナーレを見に来たの。
貴方に会いたくて。
あら?こんなところに小さな可愛いJAZZクラブがあるわ。
ねえこの間、貴方がエレガントに歌ってた曲
今夜は私が歌っていいかしら?
サックスの音が水の光にゆれています。
ヴェネチアングラス片手に。
2.「ダンシング・オールナイト」
モロッコ北部 青い街シャウエン。
ここは、宝石箱のような不思議な街なのね。
真夜中、洞窟の中のBARへ。
セクシーなギターの音に
洒落大人たちがマデイラを片手に踊っている。
貴方もこの曲、踊りながら歌ってるわね。
早く、早くまた聴きたい。
今夜は貴方の肌と声を思い出して眠れそうにないわ。
アラビックな熱い熱い夜!
3.「酒と泪と男と女」
ダラス経由で30 時間もかけてやっと到着!
でも不思議と疲れてないわ。
機内でも貴方の事をずっと思ってたからかしら?
南米は初めてだけど懐かしい香りがするわね。
ブエノスアイレスでタンゴを見たの。
"今、この時"を生きてる彼女たちに心を打たれたわ。
今夜はマルベックを飲みながらこの歌を歌うわね。
4.「胸が痛い」
最初にメールをくれたのは貴方から。
興奮と驚きで心臓が止まるかと思ったわ。
その日から毎日胸が痛いの。
ふと、パスポートを片手に
太陽と月が時間代わりのハミルトン島へ。
海から届く音に耳を澄ませて。
貴方の香りを思い出しながら、ギターで歌うから聴いてね。
胸がどんな痛くても
貴方のとなりにずっといるわ。
1958年の......ワイン開けるわね。
5.「プカプカ」
“どこか懐かしい”
歴史をひもとく街 コペンハーゲン。
しなやかで強い男女が
ストロイエのJAZZクラブへ真夜中に集う。
地元のミュージシャン達の粋な演奏!
白が似合う今夜はこの曲、JAZZY に歌ってみようかしら?
カルヴァドスを片手に。
6.「やっぱ好きやねん」
大阪の姉妹都市ミラノから
リーグリア州のチンクエテッレ村へ。
ノスタルジックなバスに揺られやっと到着。
目に優しい光のホテルの BAR !
ティレニア海を眺めながら貴方との夜を思い出してるの。
ヴェルメンティーノのワインを飲みながら、
今夜はこの曲を聴き眠ります。
海の香りと共に。
1965 年 The shocking Blue の曲を アコースティックに
7.「夜の海」
センタルオタゴまで来たのは初めて!
やっと辿り着いたわ。
本当に静かな海ね。
ここ、何故か大陸性気候なのよね。
海を眺め 官能的なピノを飲みながら
ギターとベース
そして、ドラムで一晩中歌うわ。
8.「わがまま」
トライベッカの"ロカンダ"
本当に美味しかったわ。ご馳走様!
ずっとビジョンを描き続けてる貴方って、本当に魅力的!
グリニッチホテル 窓の外 ハドソン川を見ながら
ポイヤックのワイン開けましょうか?
1992 年のこの曲、懐かしい。
私らしく歌うから聴いて...
9.「大阪で生れた女」
自分の夢に真剣に耳を傾けてくれる
貴方とずっと一緒にいたいと思ったの。
永遠によ。
ハノイ、コロニアル様式のレトロな店で
1992 年のこの曲をノスタルジックに歌うわ。
ジャヴレシャンベルタンを飲みながら
お聴き下さいね。
10.「シングルベッド」
初めてのカリフォルニア!
ナパバレーのぶどう畑って壮大ね。
ワイナリーで働くメキシコ人って本当に多いのね。
夕焼け空に誘われて ワイナリー近くの古いワインBAR!
「おすすめの、カベルネソービニヨンいただけますか?」
強く、マイルドなタンニンが
貴方と過ごした事を思い出させるわ。
懐かしい...
11. 「月のあかり」
ハナレイ湾の美しさはなんとも言えないわね。
ねえ 明日くらいが満月かしら?
今夜はずっとずっと
貴方のすぐそばにいていいかしら?
目がいつもと違うわね。
1995 年クリスタル、開けましょうか?
月のひかりを見ながら
優しいピアノとこの曲を歌うわ。