人生の1ページに刻みたい。
唯一無二の時間を探し求め生きる、、、
気がつけば10枚目になっていたの。
このアルバムは私の人生そのもの。
"Ricordi Lontani"
ベースの魔樹師、ロンカーターが率いる
ゴールデンストライカーに身体を委ね
思い出を辿ります。
1.「Estate」
アテネの空港に着陸する寸前、
今まで味わったことない一本の
「光」が身体に走った。
心地よい懐かしい気持ちに包まれた。
「貴方と私は数千年前、ギリシャ人だったのね。」
イドラ島に向かう船、冷えたサバティアノを片手に
メールを貴方へ。
2.「Parla Piu Piano」
ねー聞いて。
小さい頃からずーっと
シチリア島に憧れていたのよ。
そして今夜、
この場所で歌えるなんて、
夢の導きね。
夜の深い青い海、
煌めく星、
エトナ山の酸のきいた
エレガントな白ワインをいただいてるの。
サンドミニコホテルより。
3.「All Of A Sudden」
代々伝わる気品に溢れた瞳、
貴方に会った日を鮮明に覚えているわ、、、
いつしか見つめる方向が同じになったわね。
青き海にキアヴェの大木、新たな装い、
伝統あるホテルで
カレラでも飲みましょ。
ドナルドの心地よいピアノを聴きながら。
4.「シャンプー」
恵みの森があるウブドに
初めて行ったあと、
眠れない夜に、
出会った思い出の曲!
時が経ち、
人生に輝きをもたらす
いい香りに包まれ貴方に
再び愛する喜び、幸せを
教えてくれたのよ
ロンのベースが
優しく包み込みます、、、
5.「La Vie En Rose」
秋、
魅惑のパリは想像以上に寒く、
ノスタルジーな気持ちから
貴方へメール。
「コートプレゼントするから買いなよ」
その温かい気持ちに心躍る私。
今夜は
マレーネ・ディートリッヒが愛した
ランカスターホテルで
カルバドスと
貴方を感じながら眠るわ。
6.「恋」
色彩溢れる情熱の街、
ブエノスアイレスに着いたわ!
今日の午後は車を走らせ
コルビジェの建築棟芸術を見に行ってくるわね。
忘れてるでしょ、
今夜は私の誕生日よ。
嫌いになれる訳はないけど、
恋することに
疲れてしまいそうになる時もあるのよ。
7.「Ne Me Quitte Pas」
さらにその先へ、
ロンドンから1時間のフライト。
地球の力たぎるアイルランドへ。
ダブリンから1時間、
ピラミッドより古いニューグレイジは
5000年前に建てられた偉大なる遺跡。
中は驚異の建築空間!
冬至の、10分だけ一直線に
光が一本差し込むそうなの。
古代人の息づかいを感じます。
貴方もみせたい、、、
「行かないで」とは言いたくない
「またね」がいいわ。
8.「Goodbye Day」
思い起こせば、個性を内に秘めた
貴方の歌声を聴いた時の衝撃が
忘れられない。
覚えてる?
確か恵みの雨が降っていた夜だったわよね。
美は嫉妬に変わるという言葉がぴったりだったわ。
極上の静寂、
スコータイホテルより。
9.「Where Do I Begin」
ポーランド、クラクフ。
そこは
個性豊かさで旅情を誘う、
古い街並みや遺跡が佇む。
文化が行きかう
洒落たどの店からも
心地よい音楽が聴こえるのよ。
貴方に会いたい夜
ロンのベースに身を委ねて
歌うから聴いてね。
10.「Shape Of My Heart」
深淵なる天空から
雪が舞い散るトライベッカ。
white streetのアパート、
帰る時は怖さなんて全くなかった。
鮮やかな夢を見て生きていたの。
今、理由がわかったのよ。
同じ時期に貴方も
すぐそばに住んでいたからなのね。
その時でなく
お互いスパイスのある時を経て
出逢えたのは神さまに感謝ね。
真摯なラッセルのギターを
聴きながら。
11.「The Days Of Wine And Roses」
「自分で選びなさい」
素材を生かしたシンプルなレストランで
ワインに詳しくない私に
貴方からの一言!
粋な大人の女性になることを学んだ夜。
昨日のことのようだわ。
ヴェローナの夜、
今夜はアマローネと伝統
マリアカラスの360号室。
ホテルアカデミアより
愛をこめて。
All Written by Hikari Aoki